― 街道 ― なんだ、どうした。[足の間に入れていた鴉がしきりにキョキョと鳴き声を上げる。翼を広げてまで興奮する姿に不信を覚え、その羽根を一枚抜き取って、探知の呪文を掛けた。丁度、エトヴァルトの掛けた遅行性の術>>4:267が発動するタイミング。手繰り寄せた気配の先が亜空間に漂うのを知る。]