―3日目・PM1:00・食堂―
ああ、君にとっては子守歌だろうね。
知っている話ほど聞いていて眠いものはないよ。
[相手の回答>>6を聞けば得心し、数度頷き共感を示す。彼の出自を思えばあの程度の話はとっくの昔に叩き込まれていて然るべきだ。もし自分が対魔物戦のセオリーなど説かれようものなら、一分も経たずに寝るか逃げるかしていることだろう。
フォークの先がこちらに向く。お互い貴族らしからぬ仕草だが、こちらもそれを気にする様子はない。それより気になるのは投げかけられた質問の方だと、じっと相手の目を見て]
へえ、まるで僕がサボるの前提みたいな言い方だね。
君が面白い話を用意してくれるっていうからちゃんと出てるのに。
――まあ、それは半分くらい嘘だけど。
単純に今日は受けてもいいかなって気分だっただけ。