―回想・0日目・PM10:30・ラウンジ―
[マルティン家とシェーンベルク家の確執はあくまで上の世代の話。自分と相手>>2:90の間に何かがあったわけでもないのに何故謝るのかとは思ったが、焦る姿が面白くてそのまま様子見を続けた。
からかった時の反応は面白いし、側に置いて害がある人間でもない。それに、名を教えた以上は――少なくとも、例の気まぐれが起きない間――、友好的でいるつもりだ。
とはいえ、そのために遠慮をするつもりは無い。突然手を掴まれると盛大な溜息をついて]
……君、暑苦しいって言われない?
[少し手を引いても離れる気配はない。諦めて大人しく握手に応じれば、その後は少し家のことなどを話してから消灯前に解散したことだろう。**]