― 湖畔 ―
……そういうことにしておきます。
[1年共に旅をして、時を経てまた再会しても、読めぬ所ばかりの師>>6。
理由は追及したところで掴めぬものにも思えたから、一旦呑み込んで引くことにして]
ええ、そうですね。
[色々思う所はあるが、試練を投げるつもりはない。
宝石の花に触れる師に頷いて]
今は……私に出来ることは、見えています。
だから、大丈夫。
[迷いも思うままに行かないこともあるが、今為すべきことは力を示す一点のみだから。
師と共に食事道具を片付け、自身の身支度も整える。
膏薬を貼っていた右手は、支障なく動かせる程度に回復していた**]