― 天龍滝 ―[出発してから滝に至るまでの道中は穏やかだった。ただ、進むにつれて仔竜のはしゃぎ方が尋常ではなくなり、色々と手を焼く羽目になっていたりもしたのだが] 生まれた場所に近づいている事で、気持ちが高ぶっているだけ……だと、思うんですけど。[道中、その様子の意味を問われたならこう返して。たどり着いた先で待っていたものに呆気にとられたのはわずかな時間だった]