― 月の舞台 ―
そうだな。観戦ぐらいならいいだろうが、ここにいたら邪魔だな。
[彼らはどのような意志でここに来たのかまでは知らないが、敵意のない競争相手である。ルールなんて関係なく邪魔する気はない。
個別領域についても1:60についても、休むというのは同意だ。
手をとってエスコートする―――といっても手をとって、歩幅だけは合わせる意識で、力強くずんずんと進む。先をいくのは無意識に、個別領域の先が見えないから。というのもある。]
なら、お茶をごちそうになろうか。
[なお、口調について、互いに認め合うだけの時間を過ごしたのだ。他の細かいことは気にしない性質で、ちなみに、栄養補給といって出てくるものは、明らかに入らない量のものがでてくる光景である]