[ 次いでディークの口から、砦まで軍を引いては、という提案が出ると、思わず笑みが零れた ]ああ、俺もそう考えていた。[ これで三人の考えは一致したな、と、頷く。再び最前線に立つというヨセフには、僅かに案ずる視線を向けたが、彼以上に頼れる将が、他には無いのも確かな事だ ]では、前衛は将軍に、今度はレオヴィルの騎士団からも兵を連れて行って下さい。将軍の旗下に入れるとあれば志願者も居る筈です。ディーク、砦の方は頼む。俺はここで撤退の指揮を執る。