― 青薔薇の湯 ― 手紙か…。 届くと思うか?[ベネディクトからの示唆に少し考えてから黒もふに話しかけるが、ヴォルフは素知らぬ顔だった。この秘湯にたどり着くまでにちょっとあれな場所《時空の歪みとかそういうなんか的な》を通った自覚が微かにあるので、期待は薄いなとも思いつつ、別に困りはしない。まあ、よくあることだ。]