[嵐は過ぎ去っていた。
晴れ渡る爽快な青空。けれどもどんよりと、胸に重苦しいものがのしかかる。
その正体が何なのか、心の底では気付いていたのかもしれない。
最初に向かったのはパメラの家だった。]
パメラ、おはよう。…いるか?
[小さく声をかけて、ノックする。
風邪を拗らせていたらよくないと。
パン粥を筆頭に、果物、アイスクリームなど、食べられそうなものを手に持って。]
……。
[普段なら、返事が無ければ不在、もしくは眠っているのだろうと判断して、すぐに帰った。
だけど今日は、島民の無事な姿が見たくてたまらなかった。]