うそ、――本当に精霊がいるなんて。 [ベルティルデと彼に伯母と呼ばれた存在の交わす言葉に精霊という奇跡の実在を嫌が応にも想い知らされる。そして、彼女――水の精霊は、玲緒の振る舞いに不快を覚えているようだ] あの……。 失礼なことを言ってしまって、ごめんなさい。[悪気がなかった――とは言えない。少なくとも、玲緒は精霊の存在を信じていなかったのだから。誰だって、存在を頭ごなしに否定されれば良い気はしないはずだ]