人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


騎士団 隊長 フィオン

―フィオレンザであった頃―

[幼い頃から、人形遊びよりも棒切れを振り回すのが好きだった。
騎士団長を務めていた父に兄や弟と一緒に教えを乞うて、その大きな手で撫でられるのが好きだった。

‘フィオレンザなんて似合わない。フィオンでいい。’
そんな風に言って、男の子と遊んでいた少女はじゃじゃ馬と呼ばれていた。

泥だらけになって帰って来る娘の姿を見て
母は嫁の貰い手が無くなると嘆き、父は騎士になればいいと豪快に笑っていた。
兄や弟と同じように己も騎士になるのだと息巻く少女は成長し、やがてある事に気付く。]

(7) 2015/03/07(Sat) 00:20:31

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