―室内→露天風呂―[一緒に眠ってくれたルートの頬へ、頬擦りをひとつ残し適当にずるずると毛布を引き寄せ、彼の身へそっと掛けた。ふぁ…と欠伸をひとつ逃しつつ、男は先ず、早朝の冴に包まれた庭へ出る。嵐の影響はさほど無かったように見えた。ローゼンハイムご自慢らしき、露天風呂、というものを体験してみようと試みて。服を脱ぎ、わしゃわしゃと頭や身体を洗う頃には朝の光がいっぱいに拡がるのかも知れず**]