――数ヶ月前――
「―――はいっ! 私はベルティルデ・エストホルムと申します!
全身全霊、誠心誠意邁進していく所存にございます!」
[今から数ヶ月前。
私は幼少時からの憧れだったシルバー・メリー号の乗務員試験に合格し、 乗員として配属されることになりました。
とはいっても、ぎりぎりの補欠合格ですが。
補欠合格とはいえ、合格が決まった時は本当に嬉しくて嬉しくて。
「これは本当に夢じゃないのね」と浮かれ、階段から足を踏み外し、打撲した痛みを感じたことにより、現実の出来事だと確認することが出来た程です。]