[まだ少女だったのに、華奢な肩に責任を背負って。
まだ甘えたかったろうに、甘やかしてほしかったろうに。
何も分かってあげられなかった…‥。
もしも、金馬号に残れていたら。
きっと言いたかっただろう。
いいんだよ…寂しかったら、甘えてもいい。
甘やかして、抱きしめて、愛してるって言ってと。
昔みたいに、誰かに、抱き付いても、よかったんだ、と。
船長でも、マーティンの娘でも…
それでも、まだ子でもなのだから。
ずっとずっと、ひとりで、孤独だったのだから。
その分、甘えてよかったんだよ…と。]