[…泣き叫び、どれくらいの時間が経っただろう。よろよろと立ち上がり、血で汚れた写真を拾い上げる。そして、ディーターが取り落とした銃も。]……。[先程自分の中に「声」が聞こえた。いつも後始末をしてくれた「彼」も、もう居ないのだ。人狼の痕跡は残っているだろうが、なんだかどうでも良いことのように思えた。状況をそのままにしふらりとその場を立ち去る。あてもなく目指すのは馴染んだ教会。仕事場であり昔の家であり、幼馴染達と馬鹿をやっては遊んだ、思い出深い場所だった]**