─ 平原 ─
[>>4:146フェリクスから返された感謝に、黙したままの礼で受ける。
これ以上声を紡ぐは苦しいだろうという思いと、こちらではなく彼を支える将にこそ注がれるべきとの判断だ。
こちらに届く音は無いが、>>4:142微か、唇が動いているのを見れば何言か交わしているのは分かる。
二人の間に無粋な横槍を入れようなど、プラメージゼファーどちらの兵にも抱く者は居なかっただろう。
>>4:155一番間近で看取った男の、こちらに向けられた礼に己も返す]
こちらが受けたものを返させて頂いただけだ、感謝には及ばない。
が、ゼファーの将に名乗りをせぬ失礼なども出来はしないな。
[そう言うと、馬上から下りて斧を預け、今は戦わぬという意志を示してから]