そういえばコレ、って、たぶん、
実質的には殴り合いで解決しなかった形よねえ……。
[結果良ければ問題なし、とはいえ。
素直に悔しさを口にするキアラの傍ら、苦笑ばかりが浮かぶ。>>4:+135
あの時はとっさのひと暴れに対処しきれなかったというだけで。
キアラなら『虚無』がぶつけてくる重い感情だって正面から受け止め切れたとは思う。
かつての旅路に耳にした鬼族の評判はあまりによろしくないものだった。
それらに(直接的ではないまでも)晒され続け、しかし、
この『世界軸』での攻防の中で、鬼族であることを誇りとして掲げたキアラなら。
もっとも、再戦なんてしたくないというのが今の率直な気分なわけで。
それが苦笑をより深めてもいた]