[ 一方で、タイガと《五月》の行く手には、道のようなものが開けていった。>>3:139突撃に恐れをなしたという雰囲気ではない。むしろ、誘い込まれているのだろう。ただ、この先に待っているのは落とし穴ではなく、果敢な騎士であろうという確信はもっていた。同じく道を譲られたらしい1騎が途中から合流する。>>3:123その首に提げた紋章メダルが裏返しになっているのを見て、知らせの内容は予測できた。 ──チャールズが斃れた。だが、使者は両手を前に重ねて突き出す。虜囚になったということだ。]