人狼物語−薔薇の下国

275 【身内】神楽月の囁き言【11月村】


塾帰り ヒース

[―――パタン。

『こうして残された皆は幸せに暮らしました、とさ。
めでたしめでたし。いいね、ハッピーエンドで』

書斎で装丁の剥げた絵本を脇に置きながら小さな少年は呟いた。
小奇麗だった衣服はどす黒い染みが大きく広がっている。

『いや僕は好きだよこういう物語。王道ものでハッピーエンド。勧善懲悪。君は?』

言葉を投げた先にはもう一人の男がいた。
足元にはロヴィン"だったモノ"が散乱している。
どうやらまだお食事中のようだ。


『ま、僕は先に失礼するよ。あとは頼む。好きにやってくれ。
・・・いやその前に。やっぱりまだ足りないよな』


そう言ってヒースは相方の方へ歩き出した――]

(6) 2014/11/13(Thu) 09:14:26

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