[コンコン。
それからしばらくして、不意に、扉がノックされる。
向こうから聞こえてくるのは、クララの声>>3:205]
……リーザ。
[毅然とした態度でクララと対話するリーザ>>3:218>>3:219の肩を強く抱く。
開けるものか。行かせるものか。
扉の向こうを透かすように睨み、リーザの言葉の後に続ける]
……そういう訳だ。
帰ってくれ。
[リーザだけでなく、こちらにも開ける意志がないことは伝わっただろう。
――そして疑念は、確信へと変わる。
普通の人間が、人狼かも知れない者の所を独りで訪れ、一緒に夜を過ごしたい、などと言えるだろうか。ましてや、縛っても良いなどと。
よほど信頼しあっている仲ならまだしも。
やがて諦めたのか、立ち去る足音が聞こえて胸をなで下ろした*]