[ それにしても、バルタと直接対決しようなどと思い至ったのは、まさに、暦と狂気を司る月の女神の影響に違いあるまい。 彼を殺してしまえば、ゼファーにマイナスを与えられるが、 生かして理解者になってもらえたならば、王国にとって大きなプラス。 思いつけば、どうしたって後者にそそられた。ただし、実現に漕ぎつけるためには、彼を武にて屈服させるという最難関が控えているのであるが。] 三本先取でよいかな。[ 挑む者にしか、運命は肯かない。*]