─ 月の舞台 観客席 ─
うむ、そうさなぁ。
暴力も力の内ではあろうが、ちと無粋が過ぎるものよ。
そんなものを主には揮うてほしくないのぅ。
[男が舞台上の戦いに何を感じているかは言葉にされねば推察する他無いが。
>>2冗談めかした物言いに、竜の胸中を素直に明かし。
9分の講釈に対して落とした感想に返された>>3それには、やはりそうさな、と頷いた後]
長ぅ生きておっても、見聞きせねば知らぬことばかりよ。
やはり主らは面白いのぅ。
[しみじみと呟いた言の葉を最後に、そのまま舞台の決着まで静寂が訪れた。
それを破ったのは、勝者も敗者も、共に力尽した舞台へと向けた拍手の音**]