― 回想:ソマリと ―
…そんな殺気立たなくったって良いじゃねぇの。
一応名乗ったんだしよぉ?
[男の殺気立った態度におののく。
男はこちらの挙動を伺いつつ、しかし時折女の方へちらりと眼を向ける]
…なんだよ!何もしねぇって。
俺ぁただ、乗務員の方がなんか色々知ってんじゃね?ってさぁ…!
[(なんだよこの二人、「そういう」やつかよ…)
半ば呆れて両手を上げて降参のポーズをした。
なおも警戒が解かれなければ]
あーはいはい分かった、分かりました!
取り込み中、しっつれいしました!
(なんだよ、ったく…)
[両手を上げたまま後退り、悪態を付きながらその場を立ち去った*]