[クロイツの声を聞き、くす、と嘲った。くすくす、と嗤った]そうですね。清らかな人間なんて、居ませんよ。だから、居たらきっと価値がある。コレクションの一つになるに値する。だから、贋物はそれを模し続けなければいけないんですよ。[バサッと大きな羽音がする。アルビンの背に広がるのは、漆黒の翼。……元・神父? 誰がだというのだ?それはまさに、ただの穢れた堕天使]