―そして翌朝―[さすがに夜通し走って、くたびれた。街道には出ないまま、森の中に少し開けた場所があったから、そこで体を休ませることにする。うとうとと微睡みながら、何かあったら起こしてね、とヨアヒムの頬に口付けて。]ね……しばらくは、旅が続くけど……ほとぼりが覚めたら、また、皆に会いに行こうね……ずっと、暮らすのは無理だろうけど……でも、いつか……[君には、帰る場所があるのだから。**]