─ 混乱の渦中で ─
[ それはいつのことだったかしら
それから暫く混乱が続き、あたしは毎日
その鎮圧に街中を奔走していたわ。
結局真実も事実も聞くことができぬまま
だけど民の中で流れる「王暗殺の噂」は
どこまでが真実かはともかくとして
真らしい話へと噂話は、昇華されていたの
中には軍部が……ということで
此方に刃向かう輩も増えたわ……
だから、警護は必ず2人以上で。
あたしも、屈強な雇われ兵士を2人従えて、
街中の警備に当たっていた。 ]
警備中だけど、ごめんなさい。
ひとつ行きたい所があるの
[ そう2人に告げたなら、
向かった先は高台の教会へ。 ]