>>3>>4>>5
いたっ……!!
[護衛の蹴りはフレデリカを蹴り飛ばしたが、彼女の手を離れた花瓶はそのままゾフィヤの頭を打った。花瓶が割れ、頭の一部を切って血が流れる。血が少し目に入り視界が悪くなった。頭痛も激しい]
(く、ぅ……!能力の、制御が……!)
[だが、ここで解除するわけにはいかない。そうなれば自分は能力者の剣に切られ、死ぬだろう。劇団の為に、父の為に死ぬわけにはいかないのだ。
朦朧とした意識で振るう操り人形達の武器はアイリを捉えきれず、こちらに向かってくるのを止められない。ゾフィヤ自身が動いて護衛の陰に隠れようとするが、間に合わず――]
――ピシャッ・・・・・・
[血が吹き出、壁に当たる音がした。その血は、ゾフィヤの顔から噴き出ていた。アイリの剣はゾフィヤの左耳から顔を深く切ったのだ。
痛い。とてもいたい。いしきがとびそうになる。でも]