[暫くの後、塔の窓から何かが外へと吊された。同じ窓から皇帝が顔を出し、学園に響き渡るほどの声で告げる。] 魔導師諸君。 君たちの敬愛する学長殿は、このとおり私が捕らえた。 酷い傷だが、ウルの力でまだご存命だ。 学長殿に安らかな眠りを提供したいと願うなら、速やかに投降したまえ。 抵抗するものひとりごとに、学長殿に報いを受けていただくことになる。[皇帝の声だと気づいた兵らが歓声を上げる。それは既に、勝利に沸く声だった。*]