人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


皇帝 ファミル

[暫くの後、塔の窓から何かが外へと吊された。
同じ窓から皇帝が顔を出し、学園に響き渡るほどの声で告げる。]


 魔導師諸君。
 君たちの敬愛する学長殿は、このとおり私が捕らえた。
 酷い傷だが、ウルの力でまだご存命だ。

 学長殿に安らかな眠りを提供したいと願うなら、速やかに投降したまえ。
 抵抗するものひとりごとに、学長殿に報いを受けていただくことになる。


[皇帝の声だと気づいた兵らが歓声を上げる。
それは既に、勝利に沸く声だった。*]

(6) 2020/11/15(Sun) 00:10:09

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