[まさか電気ウナギ湯が危険な代物だとも知らず。
思考と嗜好は普通…の筈だ。
俺は暫く青薔薇の湯を堪能していた。
シンプルな単純泉。サンプルとしてバイアルに…とか考えてしまった思考は脳の隅に追いやる。
此処にいる間は仕事に関する事を考えるのは辞めよう。]
そろそろ次の湯に行くか。
…と?
[>>0:73ふと、隣りの湯の方から呼び掛ける声が聞こえた。
ぱしゃぱしゃと水の跳ねる音や人でないものの息遣いがするような気がするのは気の所為だろうか。]
隣りの湯に浸かっていますよ。
[頭の上からずり落ちかけたテヌグイを直しながら、そう返事をしてみた。]