人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


モルトガット皇帝  アレク トール

[アレクトールは、祖父に連れられて各地を巡った頃のことを思い出す。
その多くは戦陣であった。
幼い目に、オルヴァルが陥落するのも見た。焼けた砦の壁に何か刻んでいる青年がいた。
長じて帝国軍に編入された彼と再会した。
その男は程なく、この場所に姿を現すはずだ。

降伏確実と目されていたフェリシアが、ウルケルの傭兵部隊を後ろ盾に叛旗を翻した現場にも立ち会った。
フェリシアの王は皇帝を宮殿に招いている間にウルケルに艦隊を攻撃させ、皇帝を船に乗せないまま暗殺する計画であったらしい。

だが、実際には、皇帝は講和の決裂とウルケルの参陣を告知されて旗艦に戻り、海戦の指揮を執って敗れた。
卑劣な暗殺を回避させたのはウルケルの男だった。
忘れもしない。]


 ── ゲオルグ・ヒューベンタール


[今はウルケルの提督となったその男の若かりし面影。]

(6) 2015/11/02(Mon) 18:40:25

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