─0日目・AM11:00・エントランス─
え?
[隣に差し込んだ影とかけられた声>>3に思わず顔を跳ね上げる。指さされた先の受付にようやく気付いて頬が熱くなった。思っていたより余裕がなかったらしい──できる限り肩の力を抜いて、柔らかく見えるように笑った]
ああ、いや、迷惑だなんてそんなこと。
むしろ早速凡ミスをやらかしている粗忽者を気にかけてくれて有難い。よろしく……
[握手でもしようとようやく顔をしっかり認識、どこかで見覚えのあるそれだと思う。少し考えて、たしか、兄が送ってきた写真にあった───?]
間違えていたら済まない。もしかしてトール・ヨハンソンか?
不詳の兄……クリステッドが世話になっている。