[暫く、ダーフィトの身体を抱いたまま動かずにいた。背に突き立てた刃もそのままに。強く抱きしめ彼の肩に頭を乗せるように俯いて、小さく、滴るように声を零す。] ……馬鹿者。 おまえたちは本当に馬鹿だ。 あまり簡単に命を投げ出すな。 残されるものが苦労するだろうが。[恨み言は腕の中の人へ、そして離れた場所で消えてしまった気配へにも向けられている。]