────………。
[ それは、私がまだお会いしたことのない人物。
名簿で見た。確か────
"セルウィン・オハレ"様だ。
特に怖がる様子もなく、悲しげな表情を浮かべる。 ]
大丈夫ですか?!
[ 大丈夫じゃないのはわかっていても、
もしかしたらという希望を持って声をかける。
返ってくる言葉は、ない。
首と腕から────特に首から夥しい量の血が流れ出ている。
けれどその顔に、苦しげな様子はない。
何故。
疑問に思ったものの、今は考えている場合ではないだろう。
────知らせなくては。
スノウを呼び出して知らせてもらうということは頭になく、
再び走り出していた。
そして主人と共にいたロー様に会う。>>0 ]