― 宿屋二階・ヨアヒムの部屋・前夜 ―
[ペーターとは比較にならないほどのおびただしい出血量を見た途端、ヤコブは部屋に入ることをためらい>>1、リーザは涙目になった>>4。だがそれは当然の反応なので、気付かない振りをする。
結果から言えば当然だが、残酷な場面だから子供が見るなと制止することもなかった。]
傷の角度から考えると、向かい合わせになった人物から切り付けられたとしか考えられない。人狼の牙や爪で負った怪我ではないが、人間による犯行とは断言できない。
[ヨアヒムの首筋を示しながら説明する。
リーザの問いかけ>>4を聞いて、先に談話室に戻ったオットーがある程度エルナの行動を言っただろうとは思ったが、再度説明した。]
ニコラスを探索中、オットーが部屋の引き出し見つけたエルナ宛の手紙を持って、部屋で読んでくると言ったエルナと別行動になって以来、何処に行ったかは知らない。
言うまでもないが、俺はエルナが手を下したと思っている。何故こんなことをしたのか、何があったか詳しくは本人に直接聞かないと、な。
[果たしてエルナは何処にいるのかと考えながら答える。]