中庭
[ぐらりとリヒャルトの身体が右に傾ぐ>>3:236
このままでは。と思った。
このままでは…───助けが来る前に、殺されてしまう。]
…………、
[ぐ。と、拳を手の内に握りこんだ。
ジュードの意識は、目前のリヒャルトの上に集中しているように見える。それを幸いとして、機を計り───…]
───── リヒャルト !!!!
[彼の名を呼ぶと同時に、バネのように起き上がりジュードへと突撃した。リヒャルトを庇うよう、弾き飛ばさんとしてのことではあったが、それは易々とかわされたか。
リヒャルトの身体が、ぐらりと揺らぐ。
それへウェルシュは目を見開き、振り返ると、襲撃者に構わず倒れ込む彼の身体を両の腕に抱え込んだ。
刹那、幼馴染と視線が交わる。>>3:270
その唇が紡いだ形は、]