人狼物語−薔薇の下国

471 overlap memory/重なる絆(続)


尉官 ドロシー

[さて、と銃を両手で構えたものの
教えられた方法を取るにあたりしばらく考え込んだ後、
少し頬を赤らめてカスパルに向けて掌を払う仕草をした。]

 ちょっと、後ろを向いててくれない?
 ……大口開けてるところを見られたくないの。

[最期だろうとなんだろうと
人前で大口を開けている姿を見られるのは恥ずかしいのだ。
カスパルが理解不能だとばかりな表情をしたのなら
背を押してでも後ろを向かせる事だろう。

ちゃんと背を向けたのを確認して
安全装置を外した銃を逆手に持ち直した。

唇にひやりとした鉄の温度を感じる。
僅かに震える両手に目を閉じて呼吸を整えた。]

(5) 2017/02/15(Wed) 22:46:56 (緋灯)

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