― 『澱み』の集う場所 ―
[ほとんど天を見上げるような姿勢となったところに、短い賞賛の声>>2:274が届く。
明確に答える余裕はなく、小さな頷きを返した。
視線の先では海龍が咆哮を上げ暴れ回っていたが、その爪や尾はこちらに届くより早く、鈍色の粒子として散っていった>>2:275]
後は……お任せするよりないか。
[これ以上は、一精霊師としての域を超えているだろう。
どのみちこの体勢になってしまっては、空中で姿勢を立て直すことは不可能だ。
海面が上手い具合に受け止めてくれることを願いながら、成り行きに身を任せた*]