― 夜半過ぎ・廊下 ―[発見したアンプルと手紙>>2:99を手に廊下を歩く。第三者に見つかっていたならば確実に射殺案件だ。胸元と、両手は袖口に至るまでが赤く染まっているのだから。幸か不幸か道中誰とも出会う事はなく、彷徨う足取りは最後にひとつの部屋で止まった。微かなノック音に部屋の主は気付くだろうか。カスパルが出てこなければそのまま自室へと戻るつもりで。もしも扉が開いたのなら、書庫での出来事を話してアンプルと手紙を見せただろう。**]