[何にせよ、その暫くの間は、実際に言葉通りに美味しいパンを人当たり良さそうな笑顔で頂き続けた]
いやあ、本当に美味しいですねえ、この村のパンは。
花見の場所にも困らず、食事も美味しい。
この条件二つが揃っていれば、人間基本的に幸せに活きて行けるでしょうねえ。
いやあ美味しい美味しい……。
…………。
…………おいこら教会の人事部……。
幾ら出没した森に近い村だからって。
なんつー場所に俺を飛ばしてくれたんだおい。
[人当たりの良さそうな笑顔で、パンを食べ続けていた。
聴き取れないだろう小声で何かいってたが、この個性的な神父なら、唯のひとりごとと受け取られたかもしれない]