―0日目・AM11:15・バルコニー―
[身長が同じ故に分かち合える悩みがあるとは、と相手の話に相槌を打ちながら楽しそうに頷いてみせるも、与えられた呼称を名乗ることに苦言が呈されれば>>2、笑われている理由が全く分からず首を傾げて]
そう?僕の家、世間では"呪われし一族"とか"似て非なる者"とか言われてるらしいから、親しみやすくて良いと思ったんだけど――、
……へえ。綺麗で丁寧な魔法だね。
軍人志望って、もっと粗野で無骨な人ばかりだと思ってた。
[不意に魔力が集まるのを感じ、視線を相手の手元にやれば精巧な写しが出来上がるのを見て、ふわりと微笑む。綺麗な魔法は魔物の次に好きだ。
それならば、と手を差し出す。相手の紙飛行機の逆再生のように光が集積して一輪の青い花を作り上げると、花弁を一枚引き抜き、何処からか取り出した小瓶に詰めて相手に渡して]
僕もきっと、画家なら絵にしたろだろうね。
でも生憎画才が無いんだ。だからこれ、あげる。面白い名前のお礼。