― 天上宮 ―
[支度をする、とはいうものの、基本、身一つで飛び回る身にはそれほど大掛かりなものは必要なく]
……さて。
まずは、如何様な面々が集まったか、を確認するべきか。
[先に意識を回すのは、そこ。
討伐隊を、と命じられたものの、参加する面々とはごく一部としか顔を合わせてはいない。
それでも、あまり気にした様子もないのは、気質によるものか。
一先ず、城門前まで出向くか、と庭園を離れた所で感じた金気。>>3
僅かに陰の気を感じさせるその気配に、僅かに目を細め、その主を捜すように視線を巡らせた]