ち…っ。[正体の分からぬ侵入者相手に苛立ちを募らせる。武装した方が良いか、と己が武器について意識を向ける男は敵方に知己がいる事を知らない。体内の因子が彼に繋がっている事には気付かないまま。]――アプサラス、あんたは前に出るなよ。[ソファーに座す血親にそう声を掛けて。血を受けた子供ではあるが、自分は彼女の跡継ぎになるとは思っていない。ホストの意思を尊重し、バルコニーに出る事はしないが、自分の取り敢えずの役割は彼女達を守る事だろうと。]