[ 神聖な花園で、神に捧げる薔薇を育てる。 それが、この天使の繰り返してきた毎日ぢった。 朝露に濡れた若葉を見護り その健やかな成長を陽光と魔法とで促して 神に捧げるにふさわしい薔薇を育てることが 自分に与えられた役割であり使命であると この天使は信じていたのである。 若菜色の二対の翼で空を舞い、 傷ついた動物がいれば癒して 神聖な花園を保つ事もまた。 だと、言うのに。 ]