……おや?[耳に、風の音が届く。 誰もいないダイニング、手にとっていた白磁のカップをテーブルの上に戻すと、廊下へと顔を出した。 >>4 かすかな女性の声の発信源を認めると、恭しく頭を下げて]―ようこそいらっしゃいました、お嬢さん。…何かご用意いたしましょう。お茶か、珈琲か…