[向けられた銃口に視線を移せば、甘いくせに、と零して笑い。意志だけで動いていたこの身体。一度知覚すればあらゆる傷は、襲いかかるように意識を揺らす。]その銃で、俺を殺して見せるかい?だけど―[此れまで築いた、全ての咎《きおく》は。]君になんて、あげないよ。[何一つ。そう、背負わせて《ころされて》なんてやるものか。]『貫けぬならば、粛清を』―――さようなら。[言うや刹那、己へ向けて引鉄を。]