[銀の十字架をカタリナにかけるのをみて
複雑な表情を浮かべる彼に――>>3 一歩、近寄り
くすりと笑んだ顔は何処か狂気もにじむもの]
……”
[之から共に歩いていくお前以上に大事なものなど
何もないよ、と笑って。神父は先に食堂に向かう彼を見送り
そして家探しを、実行するのでありました
そして彼の淹れてくれた珈琲を飲んで、酒盛りをすれば
外の吹雪はいつの間にか小ぶりの雪となり
もうそろそろ、この場所を出なければならないだろう
わしわしと撫でられた、その感覚を思い出しながら
自分がずっと一緒に居れば幸せと告げる男と共に
己はこの村を、思い出も抱いた心も。己が依存する彼を
希求する心以外全てを捨ててゆく]