― 深夜 ―[レジーナの身体を彼女の部屋に運ぶと言えば手伝いはしただろう。だが、その後の事はあまりよく覚えていなかった。自室で痛む左手を抱えたまま、低く呻き続けていた]全く…どいつもこいつも……。順番通りなら……私が最初だろうに……。でも…10年、か…長かったから…仕方ないか…。[日中は飲み込まれそうな感情を痛みで誤魔化し、必死に抑え込めた。だが夜になれば、獣の本能の方が勝る]