―回想・3日目・PM1:00・食堂―
[何の気なしに差し向けた言葉に否定は返ってこず>>1、ただ笑顔と先程の話題への続きが返ってくると首を傾げた。とても新入生が把握しているとは思えない情報だ。相手の指さす方へと素直に視線を向ければ、そこに微かに光るものを見つけて目を細めて]
……あれ? 何も知らせずに見ることを『盗み見』って言うんじゃなかったっけ?
まあ、言葉の意味なんてどうでもいいか。
[ゆっくりと相手へ視線を落とす。監視カメラの存在を知っていたことと、その口ぶりを聞けば彼が一体どこの立場に居るのかは想像がついた。再びパンをシチューへと突っ込めば、何事も無かったかのように食事を再開して]
僕が困るのは父様から怒られる時くらいだよ。
本当にうるさいんだ、あの人。
……ああ、でも、僕と一緒に居た子は困るのかも。