[そうしているうちに中尉が走り出し、さらに前方から何か…液体が、降ってくるのが見える。とっさに、条件反射的に、それをかわそうと横の通路に転がり込む。おかげで体が動くようになった。飛んできた液体について中尉が「皮膚を焼く薬剤」と言っていた。強塩基だとすれば苛性ソーダか何かだろうか。…だとしても、直に触れさえしなければ、問題はない。液体が地面に落ち着いたのを確認した後、皆からやや遅れて階段を駆け上って行った。]