[ タイガと共に騎馬隊《五月》がクリフを目指して突撃を敢行すれば、やや遅れて南方のマーティン軍団も散開戦術を捨てて戦力を集中し、中央へと馬首を向けた。ティルカン騎兵との戦いで、その数は800を割るまでに減っているが、血気盛んな軍団長が気勢をあげ、士気を支える。陣形よりも勢いを重視し、ついて来られない脱落者を残しながらも駆けた。] 「そこな大将、ワシの前を素通りは許さんぞ」[ 本隊の横腹を狙うローランド隊をさらに横合いから叩かんと呼びかける。>>136]